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新美 南吉

赤い蝋燭

読み手:菅野 秀之(2008年)

赤い蝋燭

著者:新美 南吉 読み手:菅野 秀之 時間:5分56秒

 山から里の方へ遊びにいった猿が一本の赤い蝋燭を拾いました。赤い蝋燭は沢山あるものではありません。それで猿は赤い蝋燭を花火だと思い込んでしまいました。

  猿は拾った赤い蝋燭を大事に山へ持って帰りました。
  山では大へんな騒ぎになりました。何しろ花火などというものは、鹿にしても猪にしても兎にしても、亀にしても、鼬にしても、狸にしても、狐にしても、まだ一度も見たことがありません。その花火を猿が拾って来たというのであります・・・

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