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宮沢 賢治

まなづるとダァリヤ

読み手:竹田 のり子(2009年)

まなづるとダァリヤ

著者:宮沢 賢治 読み手:竹田 のり子 時間:10分55秒

 くだものの畑の丘のいただきに、ひまはりぐらゐせいの高い、黄色なダァリヤの花が二本と、まだたけ高く、赤い大きな花をつけた一本のダァリヤの花がありました。
 この赤いダァリヤは花の女王にならうと思ってゐました。

 風が南からあばれて来て、木にも花にも大きな雨のつぶを叩きつけ、丘の小さな栗の木からさへ、青いいがや小枝をむしってけたたましく笑って行く中で、この立派な三本のダァリヤの花は、しづかにからだをゆすりながら、かへっていつもよりかゞやいて見えて居りました・・・

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