北大路 魯山人 作
読み手:小川 幸香(2011年)
あゆの小さなものは、どうかするとうまくないというひともあるが、わたしは一概にそうは思わない。
小田原の手前に酒匂川という川がある。まだ禁漁中にあの近辺のひとが酒匂川のあゆをよく盗み取りするが、わたしはそれをもらうことがあって、たびたび 食ったことがある。大きさはまだやっと一寸ぐらいのものだが、ちょっとあぶって食うと、実に調子の高いうまさが舌になじむ・・・
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