村山 籌子 作
読み手:小川 幸香(2012年)
ある日小ぐまさんが路ばたであそんでゐますと、お猫さんが通りがゝりました。お猫さんは、ふところから 赤いものをとりだして
「小ぐまさん、これなんだか知つてる?」とききました。小ぐまさんは 一目みて、それがほゝづきだとわかりましたので、
「あら、いゝのね。ひとつでいいから下さいな。」といひました。
「まあ、ひとつ下さいですつて。とてもね、大事なのよ、あげられやしない。」とお猫さんはいひながら、皮をむいて、ほゝづきの実をだしました。それをみると 小ぐまさんは、とても欲しくなりました・・・
Copyright© 一般社団法人 青空朗読. All Rights Reserved.