小川 未明 作
読み手:畠山 有香(2012年)
にわの コスモスが、きれいに さきました。しずかな 秋の いい ひよりです。
ピイー、ピイーと いう、ほそい ふえの 音が しました。
「ラオの すげかえやが きたから、この きせるを たのんで おくれ。」
と、おばあさんが おっしゃいました。
「はい。」
と いって、きよは うけとって そとへ でました。
しばらく して、きよは かえって きました。
「いくら さがしましても、ラオやさんが みつかりません。」
と いいました。
この とき、また ピイー ピイーと いう 音が しました。
「あんなに きこえて いるでしょう。」
と、おばあさんは おっしゃいました・・・
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