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相馬 御風

幽霊の足

読み手:福井 一恵(2013年)

幽霊の足

著者:相馬 御風 読み手:福井 一恵 時間:3分42秒

 或小学校に於ける手工の時間に、Fといふ教師の経験した話。
 その日Fは生徒一同に同じ分量の粘土を与へて、各自勝手な物を作らせて見ようと企てた。生徒は皆大いに喜んで各自思ひ/\に、馬だの牛だの人形だの茄子だの胡瓜だのを作つた。
 ところが、中にたゞ一人時間が過ぎても、ぼんやり何か考へ込んでゐて何も作らない生徒があつた。彼はもと/\其の級第一の劣等児であつた。算術や読方はいふまでもなく、学科といふ学科は悉くゼロに近い点数をとつてゐた・・・

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