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小川 未明

ある夜の星たちの話

読み手:小島 香奈子(2014年)

ある夜の星たちの話

著者:小川 未明 読み手:小島 香奈子  時間:15分44秒

 それは、寒い、寒い冬の夜のことでありました。空は、青々として、研がれた鏡のように澄んでいました。一片の雲すらなく、風も、寒さのために傷んで、すすり泣きするような細い声をたてて吹いている、秋のことでありました。
 はるか、遠い、遠い、星の世界から、下の方の地球を見ますと、真っ白に霜に包まれていました。
 いつも、ぐるぐるとまわっている水車場の車は止まっていました。また、いつもさらさらといって流れている小川の水も、止まって動きませんでした・・・

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