高群 逸枝 作
読み手:小林 きく江(2025年)
学問の自由1
日本歴史の新しい検討ということがもとめられている。女性史の一研究者として、私はこの際若干の感想をのべてみたい。わが国の歴史研究が狭く浅く、政治史にかたよっている点は、すでに多くの人からいわれてきたとおりであるが、敗戦を機会にそれらのことはむろん反省せられねばならない。
根本の問題は学問の自由、真理の探求であるが、学者がつねに政治的制圧をうけることはまぬがれえない。
私の経験からいえば、女性史なども、・・・
Copyright© 一般社団法人 青空朗読. All Rights Reserved.