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グリム兄弟 作 矢崎 源九郎 訳

おおかみと きつね

読み手:西村 文江(2025年)

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おおかみと きつね

著者:グリム兄弟/矢崎 源九郎 訳 読み手:西村 文江 時間:9分17秒

 むかし むかし、おおかみが、きつねを、じぶんのうちにおいていました。
 きつねは、動物のなかでも、たいへんよわい けものでした。ですから、おおかみのいうことは、なんでも、きかなければなりませんでした。きつねは、なんとかして、このしゅじんのところから にげだしたいと、おもっていました。

 ある日のこと、きつねとおおかみは、ふたりで 森のなかをあるいていました。
 そのとき、おおかみがいいだしました。
「おい、あかぎつね。なにか たべるものをもってこい。さもないと、おまえを ガリガリ たべちまうぞ。」
 すると、きつねがこたえました。
「わたしは、子ひつじが二、三びきいる 百しょうやをしっています。もし、おのぞみでしたら、そいつを一ぴき、とったらどうでしょう。」
 おおかみは気にいりました・・・

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