グリム兄弟 作 矢崎 源九郎 訳
読み手:田中 淑恵(2025年)
あるお百しょうが、とても よくはたらく 一とうの馬をもっていました。
ところが、馬は、だんだん 年をとって、とうとう はたらくことができなくなりました。すると、しゅじんは、たべものをやるのが、いやになりました。
「おまえは、もう、やくにはたたなくなった。それは、わしにも よくわかっているが、しかし わしは、おまえを かわいくおもっている。だから もしも、おまえが、まだここへ ライオンをつれてくるだけの 力をもっているのなら、かっておいてやることにしよう。だが、ひとまず、この馬小屋からでていってくれ。」
こう いって、お百しょうは、馬を、ひろい野原へ おいだしてしまいました。
馬は、しょんぼりと、森のほうへあるいていきました・・・
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