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小川 未明 作

小さな草と太陽

読み手:菅野 秀之(2014年)

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小さな草と太陽

著者:小川 未明 読み手:菅野 秀之 時間:10分22秒

 垣根の内側に、小さな一本の草が芽を出しました。ちょうど、そのときは、春の初めのころでありました。いろいろの花が、日にまし、つぼみがふくらんできて、咲きかけていた時分であります。
 垣根の際は、長い冬の間は、ほとんど毎朝のように霜柱が立って、そこの地は凍っていました。寒い、寒い天気の日などは、朝から晩まで、その霜柱が解けずに、ちょうど六方石のように、また塩の結晶したように、美しく光っていることがありました・・・

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