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小川 未明

赤い船とつばめ

読み手:緒方 朋恵(2014年)

赤い船とつばめ

著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:4分46秒

 ある日の晩方、赤い船が、浜辺につきました。その船は、南の国からきたので、つばめを迎えに、王さまが、よこされたものです。
 長い間、北の青い海の上を飛んだり、電信柱の上にとまって、さえずっていましたつばめたちは、秋風がそよそよと吹いて、木の葉が色づくころになると、も はや、南の方のお家へ帰らなければなりませんでした。寒さに弱い、この小鳥は、あたたかなところに育つように生まれついたからです。
 王さまは、もうつばめらの帰る時分だと思うと、赤い船を迎えによこされました・・・

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