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坂口 安吾

月日の話

読み手:吉江 美也子(2014年)

月日の話

著者:坂口 安吾 読み手:吉江 美也子 時間:3分2秒

 歳末にコヨミをもらってページをくりつゝ新しい年を考える。
 今月の歴史というところを読むと、異様な気がするのである。このことは一般の人々は気付かないことで、それが普通なのだが、小説家、特に歴史小説を書いている私などから見ると、大変奇妙に思われることが多い。
 たとえば、義士の討入はころは元禄十四年極月(十二月)十四日とナニワ節にうたわれていることはたれも知る通りである・・・

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