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グリム兄弟 作 楠山 正雄 訳

おおかみと
七ひきのこどもやぎ

読み手:真田 悟司(2015年)

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おおかみと七ひきのこどもやぎ

著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:真田 悟司 時間:11分59秒

     一

 むかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。このおかあさんやぎには、かわいいこどもやぎが七ひきあって、それをかわいがることは、人間のおかあさんが、そのこどもをかわいがるのと、すこしもちがったところはありませんでした。
 ある日、おかあさんやぎは、こどもたちのたべものをとりに森まで出かけて行くので、七ひきのこどもやぎをよんで、こういいきかせました。
「おまえたちにいっておくがね、かあさんが森へ行ってくるあいだ、気をつけてよくおるすばんしてね、けっしておおかみをうちへ入れてはならないよ。あいつは、おまえたちのこらず、まるのまんま、それこそ皮も毛もあまさずたべてしまうのだよ・・・

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