小川 未明 作
読み手:菅野 秀之(2015年)
町からはなれて、静かな村に、仲のいい兄妹が住んでいました。
兄を太郎といい、妹を雪子といいました。二人は、毎月、町へくる新しい雑誌を買ってきて、いっしょに読むのをなによりの楽しみとしていました。
ある日のこと、二人は、雑誌を開いて見ていますと、その月のには、美しい花や鳥の写真がたくさんに載っていました。
「まあ、きれいだこと、兄さん、この鳥は、よく見る鳥じゃありませんか。」と、雪子はいいました。
その鳥は、すずめほどの大きさで、くびのまわりが紅く、まことに美しかったのであります・・・
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