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楠山 正雄

花咲かじじい

読み手:野村 明子(2018年)

花咲かじじい

著者:楠山 正雄 読み手:野村 明子 時間:12分50秒

   一

 むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。
 正直な、人のいいおじいさんとおばあさんどうしでしたけれど、子どもがないので、飼犬の白を、ほんとうの子どものようにかわいがっていました。白も、おじいさんとおばあさんに、それはよくなついていました。
 すると、おとなりにも、おじいさんとおばあさんがありました。このほうは、いけない、欲ばりのおじいさんとおばあさんでした。ですから、おとなりの白をにくらしがって、きたならしがって、いつもいじのわるいことばかりしていました ・・・

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