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アンブローズ・ビアス  The Creative CAT

羊飼いハイタ

読み手:由良 瓏砂(2019年)

羊飼いハイタ

著者:アンブローズ・ビアス/The Creative CAT 訳 読み手:由良 瓏砂 時間:20分17秒

 時が経っても、ハイタの胸の中にある青春の幻想は経験を積んだ者のそれに席を譲りませんでした。彼の考えは純粋で陽気。彼の生活は単純で、彼の魂には野心というものがなかったからです。朝日と共に目覚め、ハスターの礼拝堂に行って祈りを捧げました。ハスターは羊飼いの神様で、祈りを聞こし召してお喜びになっていたのです。この敬虔なる儀式が済むと、ハイタは囲いの門を開け、乳と麦を固めたパンの朝食を食べながらご機嫌で羊たちを野に追い、時々立ち止まって冷たい朝露に濡れたベリーを摘んだり、丘から流れ出す水を飲んだりしました。その水は小川となって谷を下り、どことも知れない土地へと流れて行くのです・・・

・この作品は青空文庫に提供されています。

◇翻訳:The Creative CAT
・この翻訳は、「クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンス」によって公開されています。

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