新美 南吉 作
読み手:鈴木 佳子(2021年)
坊やがせがむと
乳母車、
つばきの花をつけられる。
そしてくる/\
くる/\と、
ご門のとこまでひかれてく。
坊やがねないと
乳母車、
ねんねこようをきかされる。
そしてゆら/\
ゆら/\と、
ぶらんこみたいに揺られる。
坊やがねちやうと
乳母車、
日かげにそつといれられる。
そしてふんはり
ふんはりと、
もひとつ毛布をのせられる。
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