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オー・ヘンリ  大久保 ゆう

罪と覚悟

読み手:藤崎 巧子(2023年)

罪と覚悟

著者:オー・ヘンリ/大久保 ゆう 訳 読み手:藤崎 巧子 時間:31分31秒

 一人の獄卒が、刑務所内にある靴工場へやってくる。そのとき、ジミィ・ヴァレンタインは靴の革をせっせと縫っていたのだが、獄卒に連れられて、表の事務所へ行くことになった。事務所に入ると、刑務所長がジミィに恩赦状を手渡した。今朝、知事の手でサインされたものだった。ジミィはやっとか、というふうに受け取った。四年の刑期のうち、もう十ヶ月くらいになる。三ヶ月くらいですむものと思っていたのだ。だいたいジミィ・ヴァレンタインのように、外にお友だちがたくさんいる人間は、刑務所にぶちこまれたからといって、いちいち頭を刈ってたんじゃ、きりがないくらいだ。
 刑務所長が言うには、「あー、ヴァレンタイン。明日の朝、お前は出ていいぞ・・・

・この作品は青空文庫に提供されています。

◇翻訳者:大久保 ゆう
・この翻訳に関するお問合せは訳者本人までお願いします。
・この翻訳は「クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス」によって公開されています。

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