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グリム  矢崎 源九郎

ハツカネズミと小鳥と腸づめの話

読み手:阿部 みゆき(2023年)

ハツカネズミと小鳥と腸づめの話

著者:グリム/矢崎 源九郎 訳 読み手:阿部 みゆき 時間:7分25秒

 むかしむかし、ハツカネズミと小鳥と腸づめがなかまになって、一家をもちました。長いあいだ、みんなはいいぐあいになかよくくらして、財産もだいぶこしらえました。
 小鳥のしごとは、まい日森のなかをとびまわって、たきぎをとってくることでした。ハツカネズミは水をくんで、火をおこし、おぜんごしらえをする役めです。それから、腸づめは煮たきをすることになっていたのです。
 しあわせすぎるものは、なにかかわった、あたらしいことをやってみたがるものです。そんなわけで、ある日、小鳥はとちゅうでほかの鳥にであって、じぶんの身のすばらしいしあわせを話して、さかんにじまんしました・・・

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