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宮沢 賢治 作
読み手:イトー ゲンヤ(2024年)
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谷
ひかりの澱 三角ばたけのうしろ かれ草層の上で わたくしの見ましたのは 顔いつぱいに赤い点うち 硝子様鋼青のことばをつかつて しきりに歪み合ひながら 何か相談をやつてゐた 三人の妖女たちです
(一九二二、四、二〇)