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小川 未明

青いランプ

読み手:ひよっ子A(2025年)

青いランプ

著者:小川 未明 読み手:ひよっ子A 時間:29分7秒

 不思議なランプがありました。青いかさがかかっていました。火をつけると、青い光があたりに流れたのです。
「このランプをつけると、きっと、変わったことがあるよ。」といって、その家では、これをつけることを怖ろしがっていました。しかし、前から大事にしているランプなので、どこへもほかへやることをせずに、しまっておきました。
 石油で火を点ける時代はすぎて、いまでは、どんな田舎へいっても、電燈をつけるようになりましたが、まれに、不便なところでは、まだランプをともしているところもあります。
 この村でも、しばらく前から、電燈をつけるようになりました・・・

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